施工管理（現場監督）はよく「きつい」「大変」と言われます。
実際、建築業界の中でも離職率が高く、精神的にも体力的にも負担が大きい仕事です。
しかし、その一方で スキルが身につき、キャリア価値が非常に高い職種 でもあります。
この記事では、8年以上の現場経験をもとに、
・施工管理がきついと言われる理由
・辞めたいと感じる瞬間
・実際の乗り越え方
をわかりやすく解説します。
今まさに悩んでいる人にも役立つ内容になっています。
施工管理が「きつい」と言われる5つの理由
1. 労働時間が長くなりがち
現場は朝が早く、終わりも読めません。
-
7時頃に現場入り
-
17時終業 → そこから日報・段取り・残業…
-
施工管理は事務所戻りが遅い（現場事務所がある場合は除く）
繁忙期は 月200〜250時間超え になることも普通です。
実際に計算してみると先月234時間働いています。
※通勤時間は除く。そこまで考慮すると😢 直行直帰なのが唯一の救いです。
2. 常にトラブルが発生する
現場は毎日が予想外です。
-
材料が届かない・足らない
-
図面通りにいかない
-
他職種と工程がぶつかる
-
天候でスケジュール崩壊
「段取りしても、その通りに進まない」のが施工管理の大変さです。
3. 人間関係の調整が難しい
施工管理は“現場の司令塔”です。
-
職人さん
-
工務店
-
サブコン（電気・空調・機械関係の業者さん）
-
施主
-
設計
-
上司や部下
全方向に気を使わないといけません。
特に 職人さんとの関係構築 に苦労する人が多いです。
4. 責任が重い
「ミス＝大事故」につながる可能性があるため、
常に緊張感のある仕事です。
-
品質
-
予算
-
工程
-
安全 👈本当に大切。人命に関わります。
これらすべてに責任を持つ必要があります。
5. 休みが取りにくい
工期がタイトだと土日も出勤になりがち。
現場事情で休みが消えることもあります。
私は稼働している病院の改修だったため、日曜しか出来ない作業があり、休みが消えました。かといって1人で担当している場合、平日も作業あるから「いつ休むの？」って感じでしたね。
現場によって環境が全く違うのも施工管理の特徴です。
「辞めたい」と思う瞬間はいつ？
■ 繁忙期の残業が続いたとき
心と身体が疲れ切るタイミングです。
「疲れているのに寝れない。仕事のことを考えすぎてしまう。」
これは危険信号です。今すぐ休むか業務量の相談をしてください。
うつ病を発症する可能性があります。👈私なりました。半年休職して復活しました。
■ 人間関係が上手くいかないとき
怒鳴る職人、理不尽な上司…
ここが原因で辞める人はかなり多いです。
自分が悪いこともあるかもしれません。素直に謝って、改善できるよう努力しましょう。
■ 仕事の割に給料が見合わないと感じたとき
施工管理は責任が重いのに
給料が上がりにくいこともあります。
安月給で働いて、一人暮らしだと出費もかさむので、生きるのが精一杯。
こんな状況だったので、転職しました。責任だけが大きくなって真面目に働くのがアホらしくなっちゃったんですよね。
■ ミスのプレッシャーに押しつぶされそうなとき
「うわ、やらかした。どうしよう。」
この不安は特に抱えやすい。真面目にやっても、やらかすときは誰でもあります。
施工管理の「きつさ」を乗り越える方法
1. ベテラン監督の段取りを真似する
段取りが上手い監督は残業が少なく、現場が上手く回ります。
-
材料の準備は早めに
-
天候を常にチェック
-
業者配置の最適化
-
朝の時点で80％段取りを終わらせる
段取りで全て決まります。
2. 職人さんとの信頼関係を作る
上から目線の横柄な監督より、指示を丁寧に出す監督が好かれます。
信頼されるほど現場が協力的になり、
監督の負担も減ります。
-
小さなミスは責めない
-
できている部分を褒める
-
お礼はちゃんと言う
これだけで現場は驚くほど変わります。
何かやらかしても、助けてくれるようになる。これがホントにありがたい。
3. 無理な工期なら早めに上司に相談する
ひとりで抱え込むと、確実に潰れます。
無理な工期は会社として調整すべき問題です。
図面チェックなどが間に合わなさそうなら、他の人に手伝ってもらうのもアリ。
4. 便利アイテムで業務効率を上げる
おすすめグッズ
-
高耐久スマホケース
-
モバイルバッテリー ←写真撮影・電話ですぐ電池切れる。
-
電熱ベスト（冬季） ←これあれば冬用ジャンパー無くても結構いける。神アイテムです。
- トラックボールマウス ←机の上で図面広げても使いやすい。
5. 会社選びを間違えない
施工管理の働きやすさは 現場より「会社」で決まる」 といっても過言ではありません。
-
人員配置
-
残業の管理
-
工期調整
-
安全への意識
会社がブラックなら、どれだけ努力してもきつさは続きます。
施工管理はきつい。でも“無敵のスキル”が身につく仕事
大変な仕事であることは事実。
しかしそのぶん得られるものも非常に大きいです。
-
調整力
-
コミュニケーション力
-
スケジュール管理能力
-
一生食べられる資格（施工管理技士）
-
転職時の市場価値が高い
施工管理経験者は他職種でも重宝されるため、
将来の選択肢が広がります。
コメント